こんにちは。jazz335です。
つみたてNISAを始めるにあたり、自分に合ったバランスファンドを選ぶために簡単に比較する方法について解説します。
ここでは、三菱UFJ銀行で取り扱いがある3本のバランスファンドを例にあげて、特徴を比較していきます。
4資産均等、6資産均等、8資産均等の比較
三菱UFJ銀行では、つみたて8資産均等バランス、つみたて4資産均等バランス、野村6資産均等バランスの3タイプがあります。
バランスファンドのメリットは、あらかじめ資産配分が決められていて、自分の目的に合う配分に組まれているファンドを選ぶことで分散投資が完成することです。
そこで、3つのバランスファンドの資産配分の内訳を比較しながら、騰落率もチェックしていきます。騰落率とは、ある期間の始めと終わりとでファンドの価格がどれだけ変化したかを表すものです。
また、資産配分を「安全資産」と「リスク資産」のふたつに分けて、それぞれの配分を比較します。
安全資産とはリスクを取らない資産のことで、国内債券がこれにあたります。
一方で、リスク資産は価格変動があるため、高い利回りを期待できる反面損失を被る可能性もあります。
国内株式、先進国株式、新興国株式、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートがこれにあたります。
ここではわかりやすいように、各ファンドの資産内訳の円グラフを、安全資産をブルー、リスク資産をオレンジに色分けしています。
資産配分のうち、安全資産の割合が高ければローリスクの運用になり、低ければハイリスクの運用になります。
一般的に、年齢が高くなるにつれて投資できる期間が短くなるため、安全資産の配分を高めることで保守的な運用を行います。
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つみたて8資産均等バランス(運用会社:三菱UFJ国際投信)
8つの投資対象資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リート)の指数を均等比率(12.5%)で組み合わせたタイプです。比較的リスクの高い新興国株式、新興国債券の組み入れがあります。
騰落率(2015年7月末~2020年6月末)
最大値: 16.2%
最小値:▲10.2%
平均値: 3.3%
安全資産 :12.5%
リスク資産:87.5%
つみたて4資産均等バランス(運用会社:三菱UFJ国際投信)
4つの投資対象資産(国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券)の指数を均等比率(25%)で組み合わせたタイプです。安全資産の国内債券が25%と3つのバランスファンドの中で最も比率が高く、伝統的な資産配分といえます。
騰落率(2015年7月末~2020年6月末)
最大値: 17.5%
最小値:▲10.8%
平均値: 3.6%
安全資産 :25%
リスク資産:75%
野村6資産均等バランス(運用会社:野村アセットマネジメント)
6つの投資対象資産(国内債券、外国債券、国内株式、外国株式、国内リート、外国リート)の指数を均等比率(1/6)で組み合わせたタイプです。なお、リートとは不動産投資信託のことです。
騰落率(2015年8月末~2020年7月末)
最大値: 16.6%
最小値:▲8.8%
平均値: 3.4%
安全資産 :16.7%
リスク資産:83.3%
リスクからみたバランスファンドの比較
3つのバランスファンドのうち、安全資産の国内債券の比率がもっとも高いのが、つみたて4資産均等バランスとなります。反対に、もっとも低いのがつみたて8資産均等バランスとなります。
つまり、リターンを抑えて低リスクの運用を行いたい場合はつみたて4資産均等バランス、リスクを積極的にとって高いリターンを目指したい場合は8資産均等バランスが選択肢に入ることになります。
また、新興国を組み入れるかどうかもひとつのポイントになります。
新興国の人口の伸びは先進国より高く、産業の構造転換が進むことで高い成長率が期待できます。
一方で、戦争や政治不安などにより株価が大きく下落するリスクもあります。こうしたリスクを、自分がどこまで許容できるかを診断することも大切です。
新興国への投資を外したい場合は、つみたて4資産均等バランスや野村6資産均等バランス、というのも選ぶポイントのひとつです。
また、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS最適化バランスシリーズ」では、いくつかの質問に答えてリスク許容度を診断し、5本のラインナップの中から最適なファンドを選べるツールがあります。これについては下記の記事を参照願います。