純資産額とは、ファンドが投資家から集めたお金の合計のことです。ファンドの運用が順調なら、純資産額は右肩上がりに増えていきます。投資信託を購入する際には、純資産額がいくらあるか?推移はどうなっているか?がチェックポイントのひとつになります。
純資産額は大きいほど安全性が高くなります。ファンドが投資家から集めたお金が多いということは、それだけ数多くの株や債券に分散投資できることになります。反対に純資産額が少ない、あるいは減少傾向にあるファンドは運用規模が小さくなるため、分散投資による安全性が低下することになります。ざっくりとした目安で100億円あれば安心できるといえます。金融庁の取り決めで、つみたてNISAの対象商品は純資産額が50億円以上のものに限られています。
例えばeMAXISシリーズの日経225インデックスの純資産額は、2017/2/28現在で189億円です。ただし、5-6月に日経平均株価が2万円の大台に乗ったこともあり、国内株式ファンドから資金流出した結果、6/22現在で146.62億円まで下がっています。このように相場動向の影響を受けて純資産額も大きく増減します。
ネット証券で投資信託を購入するときは、交付目論見書をPDFファイルで見ることができます。これの運用実績の欄に純資産額の推移グラフがあるので、ファンドを比較する際にチェックできます。