積立NISAのファンド選びに国内株式は必要か?

こんにちは。jazz335です。

今回はつみたてNISAで購入する銘柄に国内株式は必要なのか、考えて行きたいと思います

国内株式は投信ブロガーに人気がない?

投資信託の人気商品を知る上で参考になるイベントに「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」があります。このイベントは2007年にスタートし、10年以上にわたって投信ブロガーに人気がある銘柄をランキング形式で発表してきました。

つみたてNISAの対象銘柄で、国内株式を投資対象としたインデックスファンドは35本あります(2021年5月4日現在)。

ところが上記35本のうち、ここ数年でトップ10にランキングされている銘柄はゼロです。唯一、ひふみ投信(アクティブファンド)が時々ランクインしているものの、日本の株式市場全体を投資対象とした銘柄は人気がないようです。

人気があるのは、アメリカを主体として全世界や先進国(日本を除く)に投資する銘柄です。やはり今後の経済成長を考える上で、アメリカには大いに期待できる反面、日本にはあまり期待が持てないということでしょうか?

インデックスファンドとは?

インデックスファンドとは、市場平均と同じような値動きになるように設定された商品です。この市場平均は証券用語で「ベンチマーク」と呼ばれ、投資信託を運用する上での指標となります。

例えば、ひとつの投資信託が年間10%の利益を上げたとします。ただ、10%が好成績だったかどうか判断するには、その市場の平均がどうだったか知る必要があります。

そこで基準となるのがベンチマークです。言い換えると、インデックス型ファンドは指標となるベンチマークの値動きに近ければ好成績だといえます。

国内株式にもいくつかのベンチマークがあります

インデックス型で国内株式を対象とした投資信託には、日経平均とかTOPIXという名前がついた商品があります。

どちらも市場の株価の動き(株価指数)に連動したタイプの商品ですが、どういう違いがあって、どちらを選べばいいのか判断に迷う人も多いと思います。

ここでは日経平均とTOPIXの違いについて説明していきます。

日経平均

日本経済新聞社が選んだ、大手や優良企業225社の平均株価です。新聞やニュースで報道される「本日の日経平均株価の終値は1万9959円で、前日比110円85銭高でした」がこれにあたります。

対象銘柄一覧
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/component?idx=nk225

TOPIX

東証一部に上場している企業を対象とする株価指数です。日経225のような金額ではなく、「1621.22」というような指数で表示されます。1968年1月4日の時価総額を100として計算されます。

TOPIX(東証株価指数)
http://www.jpx.co.jp/markets/indices/topix/

日経平均とTOPIXのどっちのタイプを選べばいいか?

対象銘柄数では日経225は225社ですが、TOPIXは2192社(2020/12/末現在)あります。分散投資という観点では、銘柄数が多いTOPIXのほうが有利です。

では投資コストの観点で両者を比べてみましょう。三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズでは、日経平均の信託報酬が年率0.154%に対して、TOPIXも0.154%で違いはありません。

また、上位の組み入れ銘柄にも違いがあります。先ほどと同じeMAXIS Slimシリーズで比較してみます。

日経平均の上位銘柄は、ユニクロのファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンというラインナップとなっています。

一方でTOPIXは、トヨタ自動車、ソニー、ソフトバンクグループといった内容になっています。

こうしてみると、対象銘柄数の点ではTOPIXに軍配があがります。

ただ日経平均は日々のニュースで耳にする指数なので、自分の持つ投資信託との連動がわかりやすいというメリットもあります。

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