毎月分配型のメリットとデメリットは?

つみたてNISAでは、金融庁が長期の運用に不向きとの見解をしめしたため、毎月分配型の投資信託が対象外となっています。

理由としては、分配金を受け取らずに運用したほうが、運用で得られた利益がさらに運用されることで、複利効果(利益が利益を生んでふくらんでいく効果)が期待できることがあげられます。

分配金とは?

投資信託には「分配金あり」と「分配金なし」の2つのタイプがあります。分配金とは、投資信託を運用して出た利益や投資元本から、投資家に資産の一部を還元する資金のことです。

分配金は利息を受け取るようなイメージがあるので、これまで人気が高い商品でした。たしかに投資信託はリスクもあり、投資した資金が元本割れするリスクを気にしながら運用している方も多いと思います。

そんなときに分配金として一部が現金化されることで、心理的に安心する傾向があるのかもしれません。

分配金のメリットとデメリットは?

分配金はファンドの一部を取り崩して支払うため、純資産が減り基準価額も下がってしまいます。一方で、分配金なしのタイプは運用益をそのまま再投資する、いわゆる複利効果が見込めるため、長期の資産形成には有利になります。

ただし、分配金ありがすべて悪いわけではなく、メリットもあります。

例えば相場が下落傾向の時は分配金を出して基準価額が下がる分、値下がりの影響を部分的に回避する効果があります。また、60歳以降の資産運用では、退職金を毎月分配型の投資信託に振り分けることで、年金で不足する生活費の足しにしながら、資金運用を継続することもできます。自分の投資目的に合わせて分配金あり、なしを上手に選択していきたいものです。

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