今朝の日経新聞金融経済欄に、つみたてNISAの対象となる投資信託が当初予定していた50本から120本に大幅に増えるという記事が載っていました。
金融庁は販売手数料無料、信託報酬が年率1.5%以下などの厳しい条件を出していたため、5000本以上ある投信をふるいにかけた結果、当初は50本程度しか残りませんでした。
証券会社や銀行などの販売会社にとって利益が少ないこれらの商品は、セールスのうまみがないため販売に消極的になり、つみたてNISAのスタートは地味な滑り出しになるというのが大方の予想でした。
これに対して、運用会社が次々に条件をクリアした新商品を出すことで予想をはるかに超える120本まで増えた、ということになります。
金融庁の条件は、個人投資家の利益を優先する考えに基づいています。いままで投資信託は手数料が高くリターンに対する不確実性もあるため、手が出しにくいイメージがありました。これに対して、SBI証券をはじめとしたネット銀行では、100円から積立投資できるサービスを開始する流れが広がりつつあります。
低コストで小額から始められ、しかも年間40万円までの投資は非課税で運用できる。つみたてNISAが貯蓄から投資への流れを作る、という金融庁がかいたシナリオがしだいに現実味を帯びてきたのではないでしょうか。
つみたてNISAで毎月の金額をいくらにするか?については下記の記事を参照願います。