市場の平均点を目指すインデックス型ファンドに対して、大きなリターンを狙うのがアクティブ型ファンドです。アクティブ型は、日経平均株価など市場の基準となる指数(ベンチマーク)を超える運用を目指すため、例えば全体の株価が下がっても利益を得られる場合があります。
運用成績はファンドマネージャーの力量(銘柄の選出、見直し、入れ替え)にかかる部分が大きいため、腕のいいファンドマネージャーを持つファンドが、好成績を収めることになります。
アクティブ型は「バリュー型」と「グロース型」に分けることができます。バリュー型は割安な株を組み入れるタイプです。最近の例では、シャープのように経営不振で株価が低迷したが外資による経営の建て直しでV字回復の可能性がある、といったお値打ち品の銘柄を組み入れます。
一方でグロース型は、企業や業種の成長性を基準に銘柄を選びます。ひとつ例をあげると、ベンチャー企業でいまはまだ規模が小さいが、今後大きく成長する見込みがある、といったような銘柄を組み入れます。
こういった割安株や成長株は、個人で探すには時間と手間がかかり、分散投資に多額の資金を必要とすることから、アクティブ型の投資信託を購入するのもひとつの方法です。
ただしリスクも大きいので、ファンドの見極めのために最初のうちは小額で購入するのが無難です。