投資信託とは何か?をわかりやすく説明すると

こんにちは、jaz335です。

今回はつみたてNISAの対象商品である「投資信託」とは何か?について、わかりやすく説明していきます。

投資経験のない人に、いきなり「投資信託を始めてみましょう」と言うと、たいていの場合、けげんな顔をしたり困った顔をします。

銀行に口座を作って預金するのはイメージできても、銀行や証券会社に投資口座を作って投資信託を購入するイメージがなかなかわきません。

投資信託の仕組みは?

運用を専門家にお願いする

株式に投資をする場合、どんな銘柄を買うのか、いつ買うのか、どれだけ買うのか、といったことを自分で判断する必要があります。これに対して投資信託では、これらの判断を専門家におまかせします。

また、3つの会社がそれぞれの役割を分担しているのも特徴のひとつです。

運用会社では、ファンドマネージャーが投資信託を設定します。どのような商品を組み入れて、どんな割合で保有し、売買タイミングをどうするか、といったことを判断します。

設定された投資信託は、販売会社を通じて買うことができます。証券会社、銀行、信用金庫などがこれにあたります。

受託会社(信託銀行)は、投資家から集められた資金を保管します。

そして、先ほどの運用会社の指示に従って株や債券を売買します。

運用会社が指示を出し、受託会社が売買するというように、それぞれが独立することで投資家の資金は守られています。つまり、仮に運用会社が倒産しても、投資家の資産は保護されます。

信託銀行についても、投資家から集めた資金と自行の運転資金は別々に管理されています。これが破綻した場合、運用による評価損は発生しても、投資した資金がゼロになってしまう、という心配がありません。

投資信託はパッケージ商品

投資信託とは、株や債券、不動産といった投資対象をパッケージ化した商品です。

トヨタの株式や日本国債10年といった単品の銘柄ではなく、何十、何百という銘柄を組み合わせてひとつの商品にしたものです。

国内株式だけ、国内債券だけというように特定の地域や資産をパッケージにしたものから、複数の資産を組み合わせたものまであります。

さまざま商品があり、国内で販売されている投資信託は5,000本以上になります。証券会社や銀行で販売していて、元本が保証されない金融商品です。

日経平均株価に連動する投資信託を買うとどうなるか?

ここからは、わかりやすく具体的に実際の商品で説明していきます。

例として「eMAXIS日経225インデックス」という投資信託について商品の特徴をみていきます。この商品はたいていの証券会社や銀行で販売されている比較的人気がある商品です。

では、この商品を買うとどうなるのでしょうか?eMAXIS日経225インデックスは、三菱UFJ国際投信株式会社がこの商品の代金で日本国内の企業の株を売買して収益を上げるために運用します。

ファンドマネージャーは、トヨタを始めとして、ユニクロのファーストリテイリングやソフトバンクなど、日経平均株価に採用されている225の企業の株式を売買します。

そして、商品を買ってくれた人(投資家)の資産が日経平均株価の値動きとなるべく同じになるように運用します。

つまりこの商品を買う人(個人投資家)は、運用の専門家(ファンドマネージャー)に任せることで、自分ひとりでは売買できないような数多くの銘柄の株式に投資することができます。ひとりで個別の銘柄を売買する株式取引と違い、大勢の投資家で共同購入するようなイメージです。

投資信託を買うことで、個人では買いにくい外国の株式や債券、不動産にも投資することができます。

そして、その見返りとして手数料を支払います。実際には手数料を振り込むわけではなく、手数料が差し引かれた金額が保有額(時価)として口座の残高欄に表示されます。

eMAXIS日経225インデックスの場合は、時価評価額(基準価額)は年率0.432%が差し引かれた後の金額が、パソコンやスマホで確認できるというわけです。

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投資信託のメリットは?

少額から購入できる

投資信託には株式投資に比べてさまざまなメリットがあります。ひとつは「少額から購入できる」という点です。

株式の場合は、ひとつの銘柄を買うのに数万円から数十万円の資金が必要になります。中には数百万円かかるものもあります。

これに対して投資信託は1万円から購入でき、積立の場合は毎月100円から購入できるネット証券もあります。

低リスクで運用できる

また、少額でも複数の銘柄に分散投資できるため「低リスク」で運用できます。

株式投資の場合、例えば株式を保有している企業で不祥事が発生したときは、株価が下落し大きな損失となります。

これに対して、日経平均株価に連動するタイプの投資信託ならダメージが軽減されます。

また、日本の株式だけでなく外国の株式や債券に投資する商品を組み合わせることで、リスクをさらに分散させることができます。

運用をプロに任せられる

投資信託の運用はファンドマネジャーというプロが行うため、株のようにチャートを読んだり、企業情報を分析したりする必要がありません。

また、毎月定額で購入する積立投資なら売買のタイミングに迷うこともありません。

実際に口座開設して買い付けすることでイメージできる

と、ここまで説明してきましたが、いかがでしょうか?「うーん、正直よくわからん」というかたも多いと思います。

「習うより慣れろ」ということわざがあります。人や本から教わるより、自分が練習や経験を重ねたほうがよく覚えられる、という意味です。

僕は、投資信託の場合もこれが当てはまると思います。実際に投資口座を開設して、投資信託の商品を買ってみるほうがイメージしやすいのではないでしょうか。

SBI証券や楽天証券などのネット証券なら、パソコンやスマホから口座開設の申し込みができますし、大手の都市銀行に普通預金口座があれば、窓口で手続きして投資信託口座を作ることで商品を買うことができます。

毎月決まった金額を積立購入することでリスクが抑制できる

投資信託は、毎月決まった金額を積立で購入するのがリスクが低い運用方法です。

もし手元に5万円のお金があって、当分使わなくても困らないなら、毎月5千円づつ積立して10ヶ月に分けて購入します。いちどに資金をつぎ込むのではなく、時間を分散させて資金投入することが投資で失敗しないコツです。

こうして投資信託を始めて、日々の残高が増えたり減ったりするのを、パソコンやスマホの画面で確認してみます。

投資信託の価格は一日に一回変動することが実感できます。頭で理解するより、実際に目で見たほうがスムーズに理解ができます。

つみたてNISAの始め方については下記の記事を参照願います。

1分でわかる!つみたてNISA(積立NISA)の始め方

2019.04.25

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