2017年7月1日の日経新聞土曜版マネー&インベストメント欄は新興国向けの投資信託に関する特集でした。新興国を表す総称にはBRICs、VISTAなどがありますが、中国の景気低迷が長引く中で注目されているのがインドです。
インドの2017年のGDP成長率見込みは7.2%と高い水準となっており、発足後3年経過したモディ政権による「モディノミクス」と呼ばれる経済政策は、着実に成果を上げつつあります。一方で、経済低迷が長引くブラジルでは財政赤字や政情不安など悲観的な要素があり、投資マネーの流出も懸念されています。
日本やアメリカなどの先進国は、すでに市場や企業が成熟し、大きな成長が見込めませんが、新興国には将来的に成長が見込まれる企業も多く、成長次第では大きなリターンが見込まれます。
その反面、国によって政治や経済情勢がまちまちで、リスクも大きいといえます。新興国向けのファンドを購入する際は、できるだけインデックス型を選び、経済状況の変化にも注意しながら、複数の国に分散する運用を心掛けたいところです。