老後の生活資金や子供の教育費、もし病気になったら、という将来へのお金の不安はつきることがありません。
ばくぜんとした不安はあるけど、どうしたらいいかわからない。
そもそも毎日の生活に忙しくて、考える時間もないという方も多いと思います。
お金をふやす仕組みを見つける
お金の不安を解消するには、自分に合ったお金をふやす仕組みを見つけることがポイントになります。
本業以外の副業を見つけて、定期収入をふやす。収入に対する支出を見直して節約によりお金をふやす。
そしてもうひとつが「お金に働いてもらう」つまり投資でお金を殖やすことです。
投資には、専門的な知識を必要とする取引があります。株の取引や不動産投資などがこれにあたります。
これに対して、株や不動産、債券などの投資対象をパッケージで販売する投資信託なら、運用の専門家が代わりに取引してくれます。
インデックス投資ならお金に働いてもらう仕組みが作れる
「投資するお金なんてないよ!」と怒るのは、もう少し待ってください。
投資は10万円以上ないと始められない、ということはありません。ここでキーワードになるのが「インデックス投資」です。
NISAという言葉を聞いたという方がいるかもしれません。もともとはイギリスで1999年に開始された、ISAという貯蓄と投資に対する税金を免除する制度がベースになったものです。NipponのISAでNISAというわけです。
そして「つみたてNISA」はインデックス投資を税制面から推進する、月々1000円からでも始められる資産形成の制度です。
具体的には、銀行や証券会社で投資口座を開設し、つみたてNISAの手続きをした後、毎月決まった金額で投資信託の商品を購入しながらお金を殖やしていきます。
僕が初めて証券会社に口座を作ったのは、2008年の12月です。
お昼休みに、会社の同僚がリーマンショックで痛手を受けた話をしていたのがきっかけです。
彼はリーマンショック前株式の含み益で新車の購入を検討していたそうです。
ところがその後、株価の暴落により資産が大きく目減りしてしまいました。その時彼が言っていた「今お金があれば、株をいくらでも買いたいですよ」という言葉が今でも印象に残っています。
当時の僕は「投資はお金持ちの人がすることだ」と思い込んでいて、株式投資にはまったく関心がありませんでした。
けれど、リーマンショックをきっかけに考え方が変わりました。「今は株のバーゲンセールだ・・・ということは、買わなきゃ損だ!」
当時の僕は40を少し過ぎた頃で、子供の教育費や老後の生活費について漠然とした不安を抱えていました。
それまで資産形成に取り組むこともなく過ごしてきたので、今後の給与からお金を貯金し始めても、どうも足りそうにない。
しかも、これ以上給与が増える見込みもない。けれど、どうしていいかわからない。というジレンマでぐるぐる回っていました。
やはり、サラリーマンは自分や家族の生活を守る必要があります。将来のためのマネープランを考えるには、今は株を買ってみよう、と。
そこで貯金を取り崩してネット証券に口座を開き、ソニーやホンダといった自分が好きなメーカーの銘柄を購入しました。
あれから10年以上たち、バーゲンセールで買った株は値上がりしたものの、そろそろ相場は天井圏にさしかかり、手元の持ち株はほとんど売却しました。
それでも、老後を安心して暮らすための資金にはまだまだ遠い金額です。
さて、これからどうするか?売却して現金化された資金で、次の株価暴落を待つか?けれど定年までに残された時間はあと10年ちょっと。
これでは老後に間に合わないかもしれない・・・と焦っていたころに知ったのが「インデックス投資」です。
株式投資のようにチャートを分析したり、経済情勢に気を配ることなく毎月定額で投資信託を買い続けるという投資法です。
対象となるのは、日経平均株価をはじめとした世界中の株価指数に連動する投資信託です。
ユニクロ、ソフトバンクといった個別の株式に投資するのではなく、株式市場にまるごと投資するようなイメージです。
また、毎月定額で購入することにより「ドルコスト平均法」といって、高値のときは少ししか買わず、安値のときに多く買うことができるというメリットがあります。
つまり売買のタイミングに頭を悩ます必要がありません。
インデックス投資を税制面から推進する制度「つみたてNISA」の始め方については下記の記事を参照願います。