つみたてNISAはどこで始める?銀行それとも証券会社?

こんにちは、jazz335です。

今回はつみたてNISAの金融機関を選ぶときに、どこで始めればいいかについて解説します。

一般NISAでは銀行で投資信託を購入して失敗・・・

僕は一般NISAの口座開設をする際に、テレビCMで大々的に宣伝していた都市銀行にしましたが、後で後悔することになりました。

数多くある投資信託の商品からどれを選んでいいかわからず、銀行の窓口で相談して勧められた人気銘柄を購入しました。

ところが、後から調べると結果的に手数料が高い商品で、数年間運用したものの期待した利益は出ていません。

また、そのときの窓口の担当者からは「積立投資をすればリスクを分散できる」といった説明はなく、まとまった金額で購入したほうが定期預金の金利優遇を受けられる、と勧められました。

これが銀行の窓口で投資信託を買ったことを後悔した理由です。

ただ、つみたてNISAに関して言えば少し事情が変わってきます。そこで、つみたてNISAの特徴をおさえながら銀行と証券会社の違いについて解説します。

つみたてNISAなら低コストの商品が買える

一般NISAは株や投資信託の銘柄に制限がないため、コストが高いわりに運用成績がよくない商品(もしくは株式の銘柄)を買ってしまう可能性があります。

これに対して、つみたてNISAの対象商品は金融庁が設定した条件をクリアした、どれも販売手数料無料(ノーロード)で低コストの投資信託ばかりです。

つまり、銀行や証券会社の都合で手数料が高い商品を勧められる心配がありません。

また、毎月や毎日というように定期的に積立投資することが条件となっています。

言い換えると、つみたてNISA口座を開設することで低コストの商品を買うことができ、積立投資という方法で資産形成をスタートできることになります。

こういった仕組みが、株や投資信託に広く投資できる一般NISAと大きく違う点です。

積立投資のメリットは、あらかじめ決まった金額で長期間に渡って投資し続けることで、値動きのリスクを平準化できるところにあります。

分散投資によるリスク軽減がしやすい点が、一般NISAとの違いです。

金融機関を途中で変更することはできるか?

金融機関によって、つみたてNISA対象商品の取り扱い本数は大きく違います。

どこでも同じ商品を買えるというわけではありません。

つみたてNISA口座を開設して積立を始めたけれど、いろいろと調べるうちに商品を変更したいが、口座がある金融機関には取り扱いがないことに気づいた、ということもあります。

この場合、1年単位で金融機関を変更することができます。

ただし、変更前の金融機関で積立した投資信託はそのまま保有し、翌年から変更後の金融機関で別の投資信託を積立することになります。

つまり、投資信託を非課税枠のまま移すことはできません。

管理の都合でひとつの金融機関にまとめたい場合は、一度課税口座(特定口座・一般口座)に移してから、変更後の金融機関の課税口座に移すことになります。

ただし、同じ商品を扱っているなどの制約があるので注意が必要です。

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ネット証券は商品数が多く100円から積立できるところも

商品数の多さを考えると、やはりネット証券が圧倒的に人気があります。

SBI証券や楽天証券では、先ほどの金融庁の基準をクリアした投資信託のラインナップが160本以上あり、毎月100円からと少額で積立できるのも特徴です。

金融機関名 取り扱い本数
SBI証券 163
楽天証券 170
マネックス証券 151
auカブコム 155

※取り扱い本数は2021年1月13日時点のもの

インデックス投資で資産運用している個人投資家の多くは、ネット証券で口座を開設しています。

ネットや書籍などから情報を集めて、投資信託を選びたい人にとってはネット証券はおすすめです。

また、投資信託の保有額に応じてポイント還元するサービスも提供しています。

jazz335
ネット証券大手のSBI証券と楽天証券を比較するポイントについては、下記の記事を参照願います。

SBI証券と楽天証券のどちらがいいか比較するポイント

2019.03.05

銀行は商品数を絞り込んだ初心者向けのラインナップ

一方で、銀行では取り扱い商品数を絞り込んだ設定となっています。

三井住友銀行は3本、三菱UFJ銀行は12本、みずほ銀行は5本と初心者にも選択しやすいラインナップが特徴となっています。

これに対して、ネット銀行のイオン銀行やPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)では、20~50本程度と都市銀行に比べてラインナップの幅が広がっています。

取り扱い商品については、ネット証券が新しいファンドを随時ラインナップに加えているのに対して、銀行ではほとんど増えていません。

例えば、最近人気があるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という、全世界の株式に分散投資できるファンドがありますが、これを扱っているのはジャパンネット銀行だけ。

これに対してネット証券大手4社ではすべて取り扱いがあります。

金融機関名 取り扱い本数
三菱UFJ銀行 12
三井住友銀行 3
みずほ銀行 5
りそな銀行 4
ゆうちょ銀行 9
イオン銀行 20
PayPay銀行 58

※取り扱い本数は2021年1月13日時点のもの

銀行でつみたてNISAを始める最大のメリットは、毎月の積立額が普通預金口座から引き落とされることです。

つまり資金移動の手間がかからないというメリットがあります。

また、将来的に投資信託を取り崩す際にも、普通預金口座に自動的に入金されるという管理のしやすさがあります。

初心者にとっては、ネット証券で口座を開いて150本以上の商品の中から選ぶ、というのは心理的なハードルになる場合があります。

対面窓口のある銀行なら、どこでも商品選びの相談をすることもできます。

一般NISAの場合は、冒頭に書いたように手数料が高い商品を勧められることがありましたが、つみたてNISA対象商品はあらかじめ決まっているので、その心配はありません。

そういう意味では、給与振り込みやカードの引き落としで普段から利用している銀行なら、窓口でつみたてNISAの相談ができて生活資金と将来に備えて増やすお金の両方を管理しやすいというメリットがあります。

jazz335
つみたてNISAの始め方については下記の記事を参照願います。

1分でわかる!つみたてNISA(積立NISA)の始め方

2019.04.25

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