つみたてNISA(積立NISA)とiDeCoの併用や使い分けは?

確定拠出年金の加入者数は、2017年3月末時点で企業型が591万人、個人型(iDeCo)が43万人と、ここ10年間で3倍近くまで増え、認知度もかなり上がってきました。一方で、2018年から年間40万円まで非課税で積立投資できる「つみたてNISA」がスタートしました。

どちらも、運用益が非課税、長期で運用できる、といった特徴があります。そんな中で、つみたてNISAとiDeCoはどう違うのか?併用や使い分けはどうすればいいか?という疑問を持つ方も多いと思います。実は先日友人と飲んでいてちょうどこの話題になったので、僕なりにつみたてNISAと個人型確定拠出年金iDeCoの違いと使い分けについて整理してみました。

iDeCoは原則60歳まで引き出しできないが、つみたてNISAはいつでも引き出しできる

iDeCoは、その目的が老後資金を作ることです。なので、原則60歳までは解約して現金化することができません。もしどうしても解約が必要な場合は、色々な条件をクリアした上で手続きする必要があります。

一方で、つみたてNISAの目的は個人のライフプランに合わせて資産形成することで、最大で20年間非課税で運用できます。積立の途中で解約することが可能で、目的は家を購入する頭金でも老後資金を作るためでも構いません。非課税期間は20年ですが、それ以降も課税枠で運用を続けられます。

例えば、10年後に購入するマンションの頭金にするため、300万円貯める目標(ゴール)を設定したとします。そのためのプランは、仮に毎月2万円積立して年利5%を目標として、つみたてNISA口座で運用することとします。

ケース1では、つみたてNISAを始めて9年目に、相場の高騰により予定より早く300万円の目標を達成した場合です。この場合、投資信託を全て解約して現金化する、ということが可能です。

ケース2では、9年目に入り300万円に達していない状態で株価が暴落した場合です。これについては、リバランスした上でつみたてNISAで投資を継続し、相場が回復後に300万円達成した時点で現金化します。つまり、最初に設定したゴールに合わせて、投資期間を調整することができます。

つみたてNISAは、自分のライフプランに合わせて、非課税枠のメリットをいかしながら長期間の積立投資ができる制度といえます。

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税制優遇でメリットがあるiDeCoをベースにつみたてNISAを併用する

つみたてNISAは運用益が非課税になりますが、iDeCoは運用益が非課税になるだけでなく、掛金が全額所得控除になります。そのため、所得税や住民税が軽減されるメリットがあります。

課税される所得があって、老後資金をつくるのが目的の場合は「iDeCo」を利用して、毎月の投資額に余裕が出てきたら「つみたてNISA」を併用する方法もあります。企業年金がない会社員の場合、iDeCoの年間上限額は27万6000円ですが、つみたてNISAの年間40万円を併用することで、年間67万6000円まで非課税枠が利用できることになります。

一方で、所得がない専業主婦の場合は所得控除の恩恵が受けられないため、柔軟に運用できるつみたてNISAのほうが便利です。iDeCoの場合、加入時の「事務手数料」、運用期間中の「口座管理料」、年金給付時の「給付手数料」がかかりますが、つみたてNISAの場合これらの手数料はかかりません。

つみたてNISAで毎月の金額をいくらにするか?については下記の記事を参照願います。

つみたてNISAは毎月の金額をいくらに設定するか

2018.06.24

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