評価損に驚いてつみたてNISAを解約しない

積立投資を続けていると、短期間に大きく値下がりして評価損が発生することがあります。

2008年のリーマンショックでは、アメリカの証券会社「リーマン・ブラザーズ」が経営破綻したことで株価が大暴落し、多くの投資家が打撃を受けました。こうした場合にどう対応すればいいのでしょうか?

長期間に渡って積立投資を続けながら値上がり益を狙う

投資信託の評価額は毎日変動しますが、目先の値動きにとらわれる必要はありません。ただし、積立投資を続けていると相場の暴落場面に出くわすことがあります。

国内の株式、債権、外国の株式、債権というように分散投資をしていても、相場が暴落したら一時的に含み損が発生してしまいます。

ともすると、評価額の数十%の金額が目減りすることもあります。

そんなときに「これからもっと下がるかもしれない!とりあえずいったん売っておこう」というように、値下がりしたことに驚いてしまい、あわてて判断してしまうことがあります。ここで大切なのは、「なんのために積立投資をしているのか?」と見直すことにあります。

リタイア後の老後資金を確保することが目的なら、短期的な変動には目をつぶって、長期間の運用を目指すことが大切です。

価格の上がり下がりに一喜一憂すると、結果的に失敗してしまうことがあります。投資には、腰をすえてじっくりと取り組むことがお金をふやすポイントになります。

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余裕資金で積立投資を続ける

また、毎月積立する金額は評価損をかかえても精神的にダメージを受けない金額に抑える必要があります。

生活資金や使用予定のお金を除いた、余裕資金で積立投資を続けることがポイントです。

相場は上がったり下がったりするものです。仮に今までの積立金額が元本割れしても、辛抱強く積立投資を続けることで相場の上昇局面で評価額が回復するのを期待できます。

また、積み立てを始めた当初なら金額も少なく、価格が変動しても金額がそれほど大きくないため、将来的に受け取る金額に与える影響は少なくてすみます。

毎月定額で投資信託を買っているということは、値下がりした分それだけ多くの口数を買えるということです。

相場の暴落を「バーゲンセールに入った」と考えると、気持ちも落ち着いてつみたてNISAを続けることができます。

つみたてNISAで毎月の金額をいくらにするか?については下記の記事を参照願います。

つみたてNISAは毎月の金額をいくらに設定するか

2019.05.05

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